※高校生暁聖かつ黎聖
(うーん、うーん…聖治、買ってったら喜んでくれるかな。喜んでくれる、よな?うわ、俺何甘酸っぱいドキドキ感味わっちゃってんの…!…いやでも、邪なことも考えてんですけどね)
「…お?」
「え、あ、黎」
「暁、そのコンビニ袋何?なに?」
「ニヤニヤすんなバカっ!見せてやるから引ったくんなよ」
「あー、やっぱな。考えることは一緒か」
「え、バッティング?」
「ほら、俺鞄中突っ込んでっから。これ」
「捻って来やがったコイツ!これちょっと高い奴じゃん、苺でも美味いほうの奴じゃん何捻ってんのオマエ」
「箱ピンクでつぶつぶとかマジ卑猥じゃね?」
「何その残念な発想」
「くわえさせる相手に対して愛があるだろ」
「俺のだっつってんだろ」
「愛でるのまで禁止とは独占欲がお強いことで」
「…むー」
「くれるの?ほんとに?ありがとう!」
「畜生やっぱ苺のが喜んでる…!」
「俺の勝ち~」
「…でもさぁ、つぶつぶじゃないほうがアレはやりやすくね?」
「…言うなよ今気付いたんだよ。で?」
「…黎」
「なに」
「聖治、めちゃくちゃ幸せそうに食うな」
「うん」
「凄く自分が汚れてるように思えるの俺だけか」
「…暁」
「なに」
「その自己嫌悪もどうでもよくなるぐらいきゅんきゅんしてないか」
「オマエもな」
「?二人とも何こっち見て…ああ、食べたいの?そっちが買ってきた物なんだから遠慮なく言えばいいのに」
(ちょ、これは…!)
(チャンス到来…!?)
「「あ、あのさ!」」
「はい、あーんして?」
「「………」」
「もぐもぐ(何あの笑顔卑怯過ぎるだろ聖治超可愛いマジ俺の嫁)」
「もぐもぐ(あくまで俺の勝ちだし。後で暁いないときに絶対やるし)」
パラキメ ポッキーの日
- 刻羽空也
- 2017/07/14 (Fri) 22:40:45