刻羽空也が一日一題を目標にゆるーい感じでお題を消化してました。(過去形)

投げるところに困った物を取り敢えずでぶん投げる。


およそ7年前に書いたイザシズ
※以下明らかな誤字脱字以外原文ママ

・高校生イザシズが屋上でいちゃついてるだけ会話オンリー
・シズちゃんがアホの子
・通りすがりのドタチンが「あいつらホモだったのか…!?」と戦慄する感じだけど別に付き合ってるわけじゃない
・既にみんな書いてるネタなんじゃないかと思わなくもない



「ねーシズちゃん」
「ああ?」
「素朴な疑問なんだけどさ」
「んだよ」
「シズちゃんって、普通にキスマークつくの?」
「…はぁ?なんだその疑問は」
「だってキスマークってつまり内出血じゃない」
「…そうなのか?」
「あー…はいはい、強く吸ってアザにするみたいなもんなんだけど…はい出来た。だからこういう、皮膚が厚くない腕の内側とかがつけやすいんだよねぇ」
「痛くねぇのか、それ」
「うーん…別に?」
「っつったって内出血?なんだろ?怪我してるみてぇなもんなんだから」
「そうつまりそこなんだよシズちゃん!」
「あ?」
「シズちゃんってよっぽどじゃなきゃ怪我にならないじゃない。って言うことは、怪我の一種みたいなもんであるキスマークもつかなかったりしない?」
「あー…手っ取り早く試してみりゃあいいんだろ。…吸うのか、ええと…おい臨也、普通についたぞ」
「あれっほんとだ、へぇ…」
「これですっきりしたか?」
「ああうんありがとう…と言いたいんだけどちょっと待って」
「んだよ」
「シズちゃん、肺活量幾つ?」
「知らねぇ」
「シズちゃんが自分でやったからついた、って可能性が捨てきれないのも仕方ないよね?」
「…それもそうだけどよ」
「ここまで来たらすっきりするまで実験しよう、ねぇシズちゃん」
「おい待て臨也、何する気だ!?」
「俺がやってみるんだよ、いいから大人しく手貸して」
「ふざけんなきもちわりぃ!」
「そんなこと言って将来女の子泣かせたらどうする気だよ、そういうの弱いだろ。愛する人の体が私が痕跡を刻むことを受け入れてくれませんってさめざめ泣かれたときにどう返すの、色々知っておけばお前だからじゃないとか場所を変えれば大丈夫だとか言えるだろ。自分の体のことは自分で把握しとかなきゃ、恋人にショック受けさせたくはないだろ?」
「お、おう…女泣かせるのは不味いな…」
「だから、ね、今のうちに実験しちゃおう、いいだろ?」
「…泣かせてから試すんじゃ浮気だもんな」
「そういうこと。…じゃあまず腕の外側から…」
「…お前ちゃんとやったか?」
「失礼な、俺は大真面目だよ。疑うなんてひっどいなぁ。じゃあ次、内側」
「…あー…?」
「うっ、すらついたようなつかないような…」
「一辺やりなおしてみるか?」
「…シズちゃん、痛かったらごめんね?」
「別に、問題ねぇよ」
「…さっきよりははっきりしたかな」
「だな。…女に同じだけ肺活量あるか微妙だけどよ」
「今思いっきり吸ったからなぁ…。ねぇシズちゃん、目立ちやすいから遠慮してたんだけど、手首のところやっていい?」
「ここまでやるなら最後までやりやがれ」
「うん、多分此処が一番…ついた!よし!」
「おい、今普通に吸ったよな!?」
「力一杯じゃないよ大丈夫、これで女の子に手首の裏ならつくぞって言ってあげられるねシズちゃん!」
「おう!」
「ああよかった、これで友人として安心できたよ。付き合ってくれてありがと、シズちゃん」
「あ、ああ…なんか悪かったな、気にさせて」
「俺が勝手に気にしただけだろ、なに言ってんだよ。…さて、じゃあ俺はもう行くよ。なんかの当番らしいからね」
「そうか、じゃあ後でな」
「うん、バイバイシズちゃん」



「あっれぇ臨也、随分ご機嫌じゃないか、なんかあったの?」
「そうだとも新羅、よく聞いてくれた。いやぁシズちゃんって本当馬鹿だよねぇあはは」
「またちょっかい出したの?飽きないねぇ君も。で?」
「平和島静雄にキスマークをつけた人類第一号の座を手にいれた」
「…興味ないなと思いながら聞いた俺が馬鹿だった。まさか聞かないほうがマシとはね」
「お前に悪趣味だと言われたくはない」
「カテゴリーが違うだろ、同類扱いはされたくない」
「俺だって愛はあるさ」
「どうだかね…そんなことよりそろそろ授業行くよー」
  • 刻羽空也
  • 2019/02/21 (Thu) 22:59:18

返信フォーム






プレビュー (投稿前に内容を確認)